2010年5月11日火曜日

東北新幹線全線開通は12月4日、愛称は「はやぶさ」に! そして“あの名称”の結果は…

JR東日本はきょう5月11日、東北新幹線の最後の未開通区間・八戸~新青森間の開通を今年12月4日とすることを発表しました。そして東北新幹線全通と同時に東京~新青森間を走ることになる、JR東日本期待の時速300キロ走行を実現する最速特急に「はやぶさ」の名称を付けることになったこともあわせて発表しました。思えば、東北新幹線の最初の暫定開業(1982年6月23日、大宮~盛岡)から28年目にして、ついに我が国が誇る超特急は津軽海峡を望む本州最北端に到達するに至ったのです。

新青森駅は、現在の青森駅より少し西側に位置します。青函トンネルとの接続を意識した配置なのでしょうが、筆者が昨年11月に車窓から眺めた時点では、まだ駅の周りは何もない寂しげな一帯でした。果たして本州の新たな北の玄関がどのような形で発展するのか、気になるところです。

そして気になるといえば、いよいよベールを脱ぐE5系の愛称が「はやぶさ」と命名されたこと。ご存知のように「はやぶさ」といえば、今を去ること13カ月前まで東京~熊本を走行していた最後の東京発ブルートレインが名乗っていた由緒正しき名籍。かつては西鹿児島(現・鹿児島中央)まで足を伸ばし、日本最長距離列車の名を誇っていました。そんな“南国育ち”の“青い翼”が、まさかまさか、北の空から舞い戻ってくるとは思いもしませんでした。

ちなみにJR東日本の発表によると、公募により決定したこの「はやぶさ」の得票は、実は上から7番目。なんとも中途半端な話ですが、選考理由について同社は「スピード感があり親しみやすい愛称であるため」と言っています。それはそれでいいのでしょう。

そうなると気になるのは、最多得票を獲得した名称。JR東日本の発表では、第1位が「はつかり」、第3位が「みちのく」となっています。やはり東京(上野)~青森を走るのは「はつかり」の名がふさわしいと思い至るのは当然でしょう。個人的にも「はやぶさ」より「はつかり」の方が北の特急にふさわしいようにも思います。「はやぶさ」の名称復活は喜ばしいところですが、「はつかり」の名も同時に大事にして欲しかったと思うファンは筆者だけではないでしょう。

あれ?なんで2位を飛ばすの?と思った方、そう、今回最大の問題はある意味この点にあると言っていいでしょう。なんと第2位に飛び込んできたのは「はつね」!

一部ネット界隈にそういう陰謀を企てる動きがあるとは筆者も聞いていましたが、まさかここまで上り詰めるとは。ある意味、これこそが現代を反映した投票結果なのでしょう。しかも3位の「みちのく」と続けて並べると「はつねみく」と読み間違えそうな勢い。ひょっとして「はつね」キャンペーンに参加した人たちへの、JR東日本による最大の謝意かもしれません。

ただ、事情がわからない方には「オタクの悪ふざけ」と捉えられかねないこの「はつね」計画ですが、E5系の塗装が初音ミクのイメージと重なっているところがあり、決してただの“おふざけ”ではなかったことは押さえておくべきかと思います。

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