2010年5月7日金曜日

新着続々!NHKオンデマンドは鉄道番組の宝庫です

NHKオンデマンドがここ最近、鉄道関連番組の配信を強化してきています。きょう5月7日からは、昨年3月に放送されたブルートレイン「はやぶさ・富士」の廃止直前のドキュメント「ドキュメント にっぽんの現場 寝台特急 ラストラン ~人生を運び続けた半世紀~」と、2003年にBSハイビジョンで放送された「ハイビジョンスペシャル 特急列車大図鑑」を同時に配信し始めました。

鉄道関連のテレビ番組というと、民放では何かと芸能人がしゃしゃり出たりやたらグルメや温泉を絡ませたりと、勘違いした方向に行きがち。そこへ行くとNHKに関しては、そのようなブレは最小限に抑えられ、ファンの間でも高い評価を得ています。一節にはNHK局内には真性の鉄オタが数多く生息しているとか。まこと、頼もしい限りです。

「ドキュメント にっぽんの現場 寝台特急 ラストラン」は、廃止を1カ月ほど前に控えたはやぶさに乗車し、乗客や車掌の評定をおっていくドキュメントです。決して鉄道マニア向けではありませんが、長距離列車という存在が、九州・熊本と東京を結びつける人々に生活空間の一つとしてどうあったのかを見せてくれる秀逸なドキュメントです。単なる趣味や道楽の対象ではなく、確かにその列車は必要とする人々のために走り続けていたことを、消え去る前にして思い知らされます。

その「はやぶさ・富士」が鉄路から消えて1年、はたしてブルートレインを失った人々の生活はどう変わってきているのか。そんな思いをはせながら改めてご覧になってみてはと思います。


このほかにNHKオンデマンドで配信されている鉄道番組で押さえておきたいのは、「趣味悠々 デジタル一眼レフで巡る ローカル線の旅」です。

教育テレビで放送された中高年を対象とした趣味のハウツー番組ではあるのですが、そんな地味な番組でも妥協を知らないのがNHK。第1回からファンを唸らせる要素が随所に見られます。

まず、講師を日本を代表する鉄道カメラマン・広田尚敬氏が担当しています。この名前を見ただけで飛びつくファンは少なくないでしょう。で、第1回の舞台は秩父鉄道。旧国鉄の101系通勤電車がじゃんじゃん登場します。そして第2回は小海線、第3回は富山地鉄、第4回は島原鉄道、第5回はわたらせ渓谷鐵道、第6回は嵐電、第7回は肥薩線、第8回と第9回は磐越西線と、ひつ癖も二癖もあるラインアップが揃っています。ね、手抜きという言葉を知らないでしょ。

さらに、撮り鉄でも今更聞けない基本なんかも懇切バカっ丁寧に解説しており、マニアでも納得の内容であることは間違いないです。

名前は知っていながらなかなか手が伸びないかもしれないNHKオンデマンドですが、時折覗いてみれば、宝の宝庫であることに気づくはずです。視聴料金はそれなりですが、それだけの価値は十分あると思います(金額などの詳細はリンク先でご確認ください)。


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