2010年6月4日金曜日

成田エクスプレスから長野エクスプレスへ?JR253系が長野電鉄に転籍、再デビューは来春

信州方面から、ちょっと驚きのニュースが飛び込んできました。成田エクスプレスとして活躍してきたJR東日本の特急車両253系が、ななんとなんと、長野電鉄に移籍することになったというのです。

成田エクスプレスと言えば、ほぼ1年前から新型車両E259系が投入され、まもなく京成電鉄が開通させる成田スカイアクセスとの熾烈なる戦いが展開されつつある今日この頃。その余波ではじき出されることになる旧成田エクスプレスの車両が果たしてどこへ行ってしまうのか、気になっていた鉄道ファンも少なくなかったことでしょう。

形が形だけに、JRのほかの特急に転用するというのもなかなか想像しがたく、かといってデビューから20年足らずでまだ廃車になるには早すぎる。そんな悩ましき車両に救いの手をさしのべたのが、信州の電車王国・長野電鉄だったというわけです。

長野電鉄と言えば、古くは東急の青ガエルこと旧5000系(現2500系)や営団地下鉄日比谷線(当時)の3000系(現3500系)、そして最近では小田急ロマンスカー10000系(現1000系)など、首都圏で親しまれた車両たちを次々と引き取って“第2に人生”を過ごさせてくれる、オアシスのような存在。その種類は非常にバラエティに富んでおり「走る鉄道博物館」と呼ぶにふさわしい路線です。それほど長くない走行距離でこのラインナップは際立っています。

そんな中に新たに加わる旧成田エクスプレス253系。会社側の発表によると、2編成6両を譲り受け、ワンマン運転仕様に改造を施したのち、2011年春には特急車両としてデビューするそうです。果たして現行カラーからどのような形で再登場するのでしょうか。

ただ、華やかさが増す一方で残念な話も。長年長野電鉄の看板車両として活躍してきた丸顔でおなじみの2000系車両が廃止されることになってしまいました。最近では古き良き時代を思い出させるようなチョコレート色一色に塗り替えられるなど、いまだ不動の人気を誇っていた2000系ですが、気がつけばその車歴はすでに半世紀に達していました。こちらの今後の行く末も気になるところですが、いまのうち別れを惜しんで乗りに行くべきでしょうね。

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